人に迷惑をかけた方が好かれる話

どうも、かろりぃ（小野田）です。

昨日、
Suona通信で「礼儀」について話して、

・笑顔には２種類ある
・笑顔と涙は本質的には同じ

というような話をしました。

好評な内容だったので、
こっちでも関連する話をしようかなと思います。

【迷惑をかけた方が好かれる話】

昨年、『流星ワゴン』というドラマで、
こんな状況が描かれていました。

――――――――――――――――――
主人公（旦那）・妻・小学生の男の子。

この３人の家族の物語で、
主人公はまさに「理想の夫」でした。

家事・育児は積極的にやり、
仕事もできて明るくて優しい夫。

「理想の夫」像を再現したような
完璧な夫だったのですが、

それ故に、
妻は壊れていってしまったのです。

子供も、学校でいじめられ、
中学受験に失敗し、
部屋をバットで殴り荒らしてしまいます。
――――――――――――――――――

なぜか歯車が狂って崩壊する家族。

その原因を見つけるために、
過去に戻ってやり直しをしていく。

・・・というストーリーです。

こうなってしまった原因の一つに、

――――――――――――――――――
夫が妻に負担をかけないようにし過ぎた
――――――――――――――――――
というのがありました。

「なんで？それって良いことじゃん！」
と思われるかもしれません。

ですが、実は、
これが妻の自信と居場所を無くさせていたのです。

たとえば、
「洗い物するの大変だろ！」と言って、
食洗機を買ったり。

僕も、大学生の頃のアルバイトで
これと似たような経験をしました。

まだ新人だった女の子が洗い物をしていた時、
「大変だろうから代わるよ」
と言って洗い物を交代したんです。

週末で忙しく洗い物は山盛りだった＆
女の子だから手荒れするのは可哀想だな。
という思いから。
（自分ではそう思い込んでいました）

良かれと思ってやったことなのですが、
その子は少し不満そうな顔をしたのです。

僕は、それが引っかかって、
「なんでだろう？」とずっと考えてました。

それで出てきた答えが、

――――――――――――――――――
洗い物を途中で代わったことにより、

「あなたは洗うの遅いから代わって」
という無言のメッセージを伝えていた。

それが、相手の自信を
無くさせることに繋がっていた。
――――――――――――――――――

もちろん、
自分ではそんなつもりはなかったのですが、
心の底にはそういう思いがあったのかもしれません。

そして、
きっとそれが伝わったんだと思います。

負担をかけないようにしたことが、
（相手を守ろうとしたことが）
「あなたは弱い人間なんだ」
というメッセージになってしまったのです。

ここで「礼儀」の話に戻りますが、
「礼儀を守る」というのは、
気を遣うことではありません。

相手を尊重すること、です。
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※【尊重】：
相手を価値ある存在とする
大切な存在として扱う

今回のテーマは、
【迷惑をかけると好かれる話】
（迷惑＝負担をかける）

なので、

「迷惑をかけるって、
尊重とは逆なんじゃないの？」
と思われるかもしれません。

ですが、
これは別のところでも話しましたが、

――――――――――――――
相手に負担をかけると知りつつ、
そのボールを投げてみるのは、
相手の器を信じるということ
――――――――――――――

・子供に負担をかけないようにする親
・部下に負担をかけないようにする上司
・妻に負担をかけないようにする夫

いろんなパターンがありますが、

相手を守ろうとするのがかえって、
相手の自信を奪ってしまう。
～～～～～～～～～～～～～～～

こんなことが実際に起きているのです。

これは、長い目で見たら
相手のタメになってないのです。

「気を遣う」のではなくて、
本当の意味での「尊重」をしていきましょう。

（自分への戒めも込めて）

ではでは、今回はこれで。
ありがとうございました。

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