わたがしライフ~知の合奏~

コミュニケーションの話をしたり、脳科学や東洋医学の話もしてみたり

「疲労」しているのは肉体ではなく○○である

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※この記事はLINEマガジンのバックナンバーです

【LINEマガジン】
最近、「電通」の過労問題がニュースになって、
労働環境についていろいろと
議論されたりしています

なので今回、
「疲労」についてちょっと
話してみようかなと思います

運動して身体を動かしたり、
勉強したり事務作業をしたり、
あるいは映画を観たり、

そんなときに
「疲れたな」って感じると思いますが、
そもそも、その「疲労」とは何なのか?


たぶん、今まで生きてきた感覚的なイメージと
一般的な認識からすると
「肉体(筋肉)が疲れた」
という風に感じているはずです

筋肉に乳酸が溜まる、
なんて言われたりしますからね


でも、最近の疲労についての研究では、
「疲労は、肉体が疲れるのではなくて
神経が疲れてるんだよ」
というのが分かってるんですね

筋肉は、よほど過負荷の筋トレや
ボクシングで殴打されるとかでなければ
そう簡単には疲れないし傷つかないそうです

たとえば4時間ジョギングしたくらいでは
筋肉自体には大した影響はないのです


【続き】
筋肉(肉体)ではなくて、
呼吸や心拍数、汗による体温管理などなど、
身体を管理している「自律神経」が疲労するのです

「あーあ、ちょっと疲れたなー」
なんて言って急に呼吸の管理をやめられたら
僕らは困るわけで、
自律神経は常に忙しいのです


身体を動かしたりすれば
もっと忙しくなるわけですね

すると、疲れる


自律神経に疲労が蓄積されてきたら、
それをまた別の脳の部位が感じ取り、
そこではじめて「疲労感」として
僕らに伝わってくるんですね


ここ重要ポイント!


実際に「疲労」するところと、
僕らに「疲労感」を伝えてくる
脳の部位は別なんです


たとえば「ランナーズハイ」
と呼ばれる現象は、まさにこれを表してます

ずーーっと走っていると、
めちゃくちゃ疲れてたはずなのに
ふと急に楽に走れるようになったりしますが、

あれは本当に
「疲れがふっ飛んだ」わけではないんですね


ただ、僕らに苦痛として
疲労感を伝えてくる部位が、

「やべー、これ以上こいつに
苦痛与えたらマジで精神狂っちゃうかも」
と危険を感じて防衛反応が働いただけ

実際はめちゃくちゃ疲れてるんです


【続き2】
今のは苦痛の例でしたが、
逆に「高揚感」とか「達成感」で
疲労感が上書きされて
「疲れがふっ飛んだ」という感覚になるパターンもあります

どちらにせよ、
「疲労感がなくなった」のと
「疲れてない」は別々のものなのです

そこを誤解して
休むことなく動き続けると、
本人の感覚とは裏腹に
身体はどんどんダメージを受けていくわけですね


ですので、
「疲労感」を感じさせる脳の部位と
実際に「疲労する」部位は違う

というのは、
覚えておいた方が良いと思います

ではでは!
ありがとうございました。


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